玻璃質の残忍さ
三島由紀夫の孔雀に出てくる三島由紀夫自身の永代問題であろう美と滅びに対する存在形態が面白い金閣寺や仮面の告白、豊饒の海にも度々目にするテーマだ「殺されることでしか完成されない」美しさの極致を突き詰めた視点が異様である程に魅了される最たる例のようでその表現は品を持ちながらも絶世の美少年が時間の経過と共に衰えて、残る欲だけの粗野を貫いている加えて変わることの無い孔雀の羽根の美しさと、美少年とを合わせた表現が実に秀一だ失われてゆくことで完成するロミオとジュリエットやリア王等のシェイクスピアの作品を思わせる危うく虚げで残忍な美意識だ(この思想が少女漫画や引いてはBL本、多感な10代の繊細な感性の琴線に触れて今なお不動の人気を博している)まさに玻璃質の残忍さと言う表現に納得しかない耽美さに身悶えしてしまう木曜日出勤します10:00〜16:00ご用命をお待ちしてますiPhoneから送信
会社に勤めていた頃の話だ
遅刻気味に向かった着替え室で
怖かった事がある
「…私、再婚するから仕事は今日でお終い」
慌てて着替えている自分に向けて
薄ぼんやりした表情のまま
背中越しに言われた
おめでとうを言うには
異質で暗すぎた
「尽くしてしまうの」
視点の定まらない瞳でぽつりと呟く
「好きになると、してあげたくなるの…」
弱々しい声だった
「だけど裏切られたら、
どうしても許せなくて…前もそうだった」
ピタリと私を見る
瞳孔の小さい目で独白が続く
「…裏切られたら…私許せない…」
事情も何も分からない
それも全く知らない人で
粟立つほど怖かった
俯きがちに
ロッカー内の荷物を鞄に入れていた
制汗スプレー、ハンドクリーム、
上着、扇子、化粧ポーチ、髪留め、
果物ナイフ、マスク、手袋…
「…私、幸せになれると思う?」
話す度に入れている手が止まる
動悸、息切れに救心のCMが突如脳裏で
くるくる回り出した
気づけば自分の息を止めていた
なんなんだ、一体
返事も碌にしないで自分の机に向かった
怖かったので気を紛らせようと
隣のデスクの人に聞くと
「…あー」
それだけだった
お昼休憩になり、その話を別の人にした
信じられないような表情で
「やば」と言われた
何が怖かったかといえば
誰もその女性を知らない事だ
私は誰に話しかけられたのだろう
今も思い出すと怖くなる
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