さようならアルルカン
シェイクスピア作「ハムレット」のTo be, or not to be…初めて知ったのは氷室冴子さんのデビュー作「さようならアルルカン」今でも衝撃的すぎて…何度よんでも打ちのめされる大好きな作品です特に表題作と「妹」が素晴らしすぎたここから派生した「シンデレラ迷宮」ですっかり心を鷲掴みにされましたランキングベスト5に入る優れた名作です当時興味の無かった文豪や名作の全てに鮮やかな色がつき、貪るようにあらゆる作品を読み出して、はては海外作品まで漁るきっかけに…枯れかけた心に心肺蘇生してくれた豊かな滋養でした本日出勤します10:00〜16:00ご用命をお待ちしてますiPhoneから送信
武家の本家で末に生まれ、1番上の姉とは
親子ほども離れていた
自分の生まれと引き換えに産みの母を亡くし、
3度出兵して帰国し、入婿だった母の父は
まだ幼かった私の母に
「親の腹を裂いて出てきた悪魔の子」と言った
後妻として、連れ子と一緒にきた
新しい「母」はベイマックスみたいな体型で
連れ子は「母」に瓜二つだった
母の「お母さん」は分け隔てなく接した
生涯一度も「血が繋がっていない」とは
口にしなかった
母が言うには思いつく事すらない人だそうだ
母は歳下の父と結婚した後も今も
馬車馬のように働いている
私を生んだ時も暗い夜道を1人で
病院に向かい産んだ
国指定の難病持ちで体調は良くないのに
仕事は鉄の女だった
私は母がワーカーホリックじゃないかと
疑っている
それなのに、
可愛がっていた飼い猫が亡くなると分かった日
悲しくて家に帰れなくなる人だった
そんな母の「お母さん」の連れ子が
亡くなってしまった
母の「お母さん」に
瓜二つの容姿をした連れ子は
朗らかで優しい人だった
お葬式に参加する準備をしながら
母の気持ちを思い、お茶に誘った
枯れ木のように細い母と
せめて温かい飲み物を飲みに
月曜日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
iPhoneから送信