ゴエティア
17世紀から伝わる作者不明のグリモワール第一書の表題は「レメゲトン」レメゲトンあるいは「ソロモンの小さな鍵」その第一部がゴエティアです内容はソロモン王が使役した72体の悪魔を呼び出し、様々な願望を叶える手順を記したもの悪魔を呼び出す為の魔法円、印章、必要な呪文が収録されている72体の悪魔の性格や姿、特技など記されているため悪魔名鑑としても参照されるまた地獄における悪魔の爵位(悪魔の階級)がそれぞれ存在し、大規模な軍団を率いている事が個別に記されている「ゴエティア」は、ヘレニズム期のユダヤ人の間でまことしやかに流布され、偉大な知恵者とされたソロモン王にまつわる伝説が、その後数千年以上に渡り様々な逸話や訓話、数々の作品や偽りの文献達を生み出してきたあぁぁぁあああ!!作者不明!浪漫の塊ですねえ、わくわくしますオカルトマニアのマクレガー・マサース氏が大英博物館でレメゲトンの古写本を発見し、1898年に筆写して世に放たれたのです72体の悪魔のうち、誰を召喚してみたいですか?堕天使ルシファーか、悪魔の王達か…むむむむ。月曜日出勤します10:00〜16:00ご用命をお待ちしてますiPhoneから送信
模様は入れない、ただただ淡々と編む
音楽をかけて黙々と
絶望は足音もなく無言で編む私の正面に
腰掛けて「やあ」と笑った
「元気だったかい?」とも
私は気づかないフリをして編み物に熱中する
ふと幼い頃の記憶が頭に浮かんだ
腕に白い傷跡がくっきり見える
あれから何十年たっているのに
巷ではリストカットと呼ばれている
複数の自傷跡が消える事はなかった
錆びついたカッターで切り開いていく
灼熱感と贅肉が
ぷるぷるとゼリーのように震え、
ぱっくり開いた黄色と白、
案外に少ない血を今でも鮮明に覚えている
他人を責められない性格は
黒を黒とも言えない軟弱な意思が内側から
暴れ出して肉を食い破り、
いつしか外傷を羨むまでに
腐敗し、すえていた
いいなぁ
心など傷だらけになろうと他人から見て
全く分からない
そのくらい何だ、そんな事、大したことない
大袈裟な、自分の事ばかりだね
そう言われるだけだ
いいなぁいいなぁ
それに比べて、外傷はパッと見て分かるから
心配してもらえる
あの子やこの子のように
他の人が心配して優しくして貰える
ああ、さぞ痛くて気持ちいいだろうなぁ
いいなぁいいなぁいいなぁ
幼稚な発想は壁のシミのように
くっきり残り、どんな時でも姿を浮き立たせる
思春期には、鏡を見ると泣いて慰めた
「私」は私にしか分からない
この痛み、張り裂けそうな思いや苦しみ
理不尽で不条理、不平等に痛み続ける心を
私なら分かってあげられる、慰められる…
私だけが理解してあげられる
私だけが、私以外誰一人分からない…
今でも身長を測った時の
柱の傷みたいに、腕の白い傷は
ずっとそこにあり続けた
バツの悪い証拠だ
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