心臓が枯れるまで
確か蜃気楼って砂漠を彷徨い歩いて、死にかけた時に見るものだったかしらふふ、自分でも笑っちゃう死にかけは走馬灯ねお盆の時期に見た綺麗な提灯が切なくて小さい頃に泣いてしまった人の一生は長いあまりにも長いのだでもそれが良い美しい結晶であり集大成だその美しさと儚さに目を奪われるなぜこれほど惹かれて憧れてしまうのか1人1人に色濃く映し出すあまりの情報量と輝きが目映く圧倒されてしまうどうか教えて欲しいその輝きと胸に迫る情動と積み上げてきた人だけが持つ眩いばかりの美しさをつぶさに教えて欲しいその煌めきを胸に閉まってああ知れて幸せだったと思いたい足るを知るとは言うが飽くなき好奇心と探究心が私を満たしてくれるようにまだ見ぬ世界をのぞけるように貴方の尊い一面を見せて少しでも愛の欠片を見てみたいの次回木曜日出勤します10:00〜16:00ご用命をお待ちしてますiPhoneから送信
親の言いつけを守らずに夜中
自転車を走らせた事があった
「連れ去り事件があったりするからね
自分の後をつけてくる人には
気をつけなくてはダメよ」
母や父に狭い夜道を1人で歩くな、
明るい道にお友達と一緒に歩くよう
口を酸っぱくして言われた
季節は初夏
寝静まった物音一つない夜道を
こっそり抜け出して走る自転車は
たいそう気持ち良かった
行く当てもなく千円札を握りしめ
コンビニへ向かっていた
狭い夜道をライトも点けずに進んでいると
背後から別の自転車の物音がした
耳をすませば自転車は複数、
何やらごにょごにょ話し合っている
親の言いつけを思い出し、恐ろしくなって
全速力で走った
だが背後の自転車の音は遠のくどころか
ガチャガチャ音を立て自分を追いかけてくる
若い男性の声で
「待って!!待ちなさい!」
と声をかけられた
捕まったら終わりだとばかりに
スピードを上げてコンビニを目指した
「止まれ!!」
柄の悪そうな別の男性が大声をだした
冗談じゃない
怖くて死に物狂いで自転車を飛ばした
家の暗い玄関よりも、
明るくて人のいるコンビニの方が
助かる気がして無茶苦茶に走った
コンビニに着いた時はホッとした
泣きそうになりながら背後を見ると
自転車の警察官が2人いた
ん?
息を切らしながら大声で
速いね!と言われた
褒められてるのか叱られているのか
分からないまま、自転車の登録番号を見せて
住所を伝えた
なんで逃げたと聞かれたので、
夜中に背後から物音がしたから怖くて
逃げたと言うと
警察官は2人とも苦笑いした
急にスピード上げて逃げた様に見えたから
悪い人かとお巡りさんは思ったんだよ
怖かったか、ごめんね
無線機でやりとりした後
こんな時間にふらついたらいけないよ
ちゃんとライト点けてね
と小言を言われて解放された
翌日筋肉痛になり、
階段を降りる度に痛がるので
親に変な顔をされたが事情を言うのも
小っ恥ずかしくて何も言わなかった
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