心臓が枯れるまで
確か蜃気楼って砂漠を彷徨い歩いて、死にかけた時に見るものだったかしらふふ、自分でも笑っちゃう死にかけは走馬灯ねお盆の時期に見た綺麗な提灯が切なくて小さい頃に泣いてしまった人の一生は長いあまりにも長いのだでもそれが良い美しい結晶であり集大成だその美しさと儚さに目を奪われるなぜこれほど惹かれて憧れてしまうのか1人1人に色濃く映し出すあまりの情報量と輝きが目映く圧倒されてしまうどうか教えて欲しいその輝きと胸に迫る情動と積み上げてきた人だけが持つ眩いばかりの美しさをつぶさに教えて欲しいその煌めきを胸に閉まってああ知れて幸せだったと思いたい足るを知るとは言うが飽くなき好奇心と探究心が私を満たしてくれるようにまだ見ぬ世界をのぞけるように貴方の尊い一面を見せて少しでも愛の欠片を見てみたいの次回木曜日出勤します10:00〜16:00ご用命をお待ちしてますiPhoneから送信
時折りみぞれ混じりの雨が降る
駅のホームからは誰かの怒鳴り声
誰もが1月終わりの気怠げな表情で
下を向いてスマホを眺めてる
電車の車窓を見る人はない
車内は音のない動画やアナウンスが
何度も繰り返し流され、
詰め込まれた人の上を生暖かい風が撫でる
ドアにもたれて窓を眺めた
無機質で雑然としたビル群が流れていく
ふいにグネグネと長い黒雲が
神社仏閣で見るような龍神に見えて
ああ泣いているのだと思った
誰も龍神が泣いてる事に気づかない
あんなに美しい姿で空を泳いで
いななきながら雨を降らせているのに
自然の美というものは
存外そんなものかもしれない
雲の形は常に変わり続け、
流れゆく一瞬の美であるのに
気づいた人しか見ることが出来ない
なんて贅沢で勿体無いのだろう
もしかすると龍神は辰となり自分の子と
北の湖に向かっているのかもしれない
明日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます
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