帰巣本能
帰巣本能:集団生物の誰しもが持つオールド本能孤独の根源であり種のアイデンティティこの帰巣本能が退化して廃れ、無くなれば本当の意味でグローバル化が始まるがそれは果たして元来我々が通称していた「人」たりえるか疑問に思う。人とはどうあるべきなのかキッチンカラトリーのように整然と区分けするのか、種の起源よろしく混沌の坩堝と破壊、創世を繰り返すべきか物言わぬ過去の歴史からの問いに向き合う時間が必要に思う。我々は常に目に見えない進化を心身共に行い続け、(注)体内外ともに進化し続けている以上避けて通れない問題だ。注)体内の骨でさえ溶かして再生を繰り返し1年で1割の骨を新しいものへと作り替える。体幹や筋肉はもちろん、脳内シナプスやシナプスの樹状突起から出される様々な物質ドーパミンからアドレナリン、微弱な電気すら日々作られ変貌してゆく遺伝子にゆらきがあり多種多様な変化や進化が必ず存在する以上「人」とは何かを今一度見つめ直したい本日出勤します10:00〜16:00ご用命をお待ちしてますiPhoneから送信
息を止めて鼻をつまみ湯船に潜り込む
見上げるとゆらゆら歪む光がきらきらと
それは美しかった
きっと1人遊びが好きなのかもしれない
他人が苦手だった
どう接すれば正解なのか分からない
昔から鈍臭い子と言われ
教えられる事を理解するのに
時間が大層かかった
薄暗い部屋の中で、遊び方の分からない
おもちゃに囲まれて過ぎゆく毎日
両親は昼も夜もなく独楽鼠のように働いて
私に構う時間などなかった後ろめたさが
あったのだろう
不憫に思ったのか、
親が近所の子を招いて家の中で遊ばせた
近所の子達は当たり前のように私を放置して
窓や壁中にクレヨンで絵を描き
おもちゃを手当たり次第に広げ、壊して
飽きると他の子の家に行こうと
出て行ってしまった
親は散らかった部屋を見て立腹した
特に壁の落書きはヒステリックにさえ感じた
私は訳が分からないままに怖がり
1人泣きながら部屋を片した
結局壁の落書きは、取り壊す日まで
そのままとなった
何ひとつ頼んでもいない事ばかりで
望んだこともない結果に呆然とした
甘え方も頼み方も怒り方も
上手く出来ない
泣く事だけが教わらずに出来たが
そのくらいの事で泣くなと
情け無いと更に怒られるので
泣かないようこらえて、こらえる日々に
いつか慣れてしまった
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